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モーツァルトにチェロ作品が少ない理由

モーツァルトにはチェロ作品が少ないということがよく言われますが、確かにメインである楽曲は、目立ったものでは「チェロ独奏曲」があるくらいで、あとは「ファゴットとチェロのためのソナタ・変ロ長調」「ヴァイオリンとヴィオラとチェロのための協奏曲・イ長調」といった、他の楽器とのアンサンブルはあれど、主体となった楽曲は他の作曲家に比べて極端に少ないです。

この理由は、まず作曲依頼がなかったということ、そして当時は独奏楽器としてあまり認識されていなかったということが理由に挙げられます。

そして、なにより優れたチェロ奏者に出会えなかったということも関係しているようです。

モーツァルトが所属したザルツブルク宮廷楽団には、管楽器の方が優秀な演奏者が多かったため、書く機会に恵まれなかったという点もあるでしょう。

ヴァイオリンやフルート、オーボエやクラリネットの楽曲を書く際には、必ずそれぞれの楽器の名手との出会いがあったり、鍵盤はモーツァルト本人が名手だったりと、優れた演奏家によるインスパイアは必須なためです。

ハイドンは自身が楽団長を勤めるエステルハージ楽団の中に、多数のチェロ名手が所属していたため、それらにインスパイアされた形で「ハイドン四重奏曲」を生み出しましたが、モーツァルトがハイドンのこの楽曲に触れた以後、モーツァルトの楽曲にはその影響からかチェロの役割に彩りが加えられました。

中音域〜高音域に魅力的なラインの動きが見られるようになります。

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